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熊野灘・熊野川でノボリ(サツキマス)や、熊野古道(熊野街道)の散策など、アウトドア「浜松オヤジ」のよもやま話

アウトドアの毒(2)

本州のアウトドアで我々が最も注意しなければならないのは何と言っても毒蛇だ。
渓流や野池で我々が毒蛇に出くわす機会は多い。渓流を遡上中、岩に手を掛け顔を上げたらマムシと目を合わせたなんて話はよくある。

ヤマカガシ毒の強さで言うと、ハブよりもヤマカガシの方が強く、続いてマムシの順になる。
ヤマカガシの毒は血液凝固を妨げるもので、全身に内出血をおこし最悪死に至る。ただ、ヤマカガシは攻撃的な蛇ではなく、誤って踏みつけたりちょっかいを出さない限り、相手から攻撃してくることはない。さらに、毒の牙が口の一番奥にあること、口が小さいことなどで、仮に咬まれても毒が必ず入るとは限らない。一方、マムシの被害は比較的多く、身の回りの友人の話だけでも何例かあり、ドクターヘリで搬送された例もある。

マムシよくある話で、蛇に咬まれたら毒蛇かどうか確認する・・・なんて話があるがこれはNG。蛇に咬まれると言う混乱の中で一瞬に蛇の種類を確認するのは一般には無理な話で、咬まれた場所でもたもたしてたら、またその蛇に咬まれる可能性がありさらに症状を重くする。
咬まれた後に牙の後が2ヶ所(1ヶ所の場合もある)でズキズキとうずくような痛みがあればマムシ。咬まれたときの痛みだけならその他無毒の蛇と考えていいだろう。ヤマカガシの場合は毒による傷みは無いので判別しにくいが、指先とか細い部分を除いて足とかだったら毒が入ってる可能性は低い。
咬まれたときの対処法は色々言われているが、結論から言うと毒を吸い出そうとしたり、縛ったりするのはあまり意味が無い。慌てず騒がず速やかに病院に行くに限る。

今年、不幸にも高齢の方がマムシに咬まれて亡くなった記事を新聞で見たが、健康体であれば仮に咬まれても死に至る可能性は極めて低い。
それより、ハチ毒にアレルギー反応するアナフィラキーショックの方が死亡率も高く危険だ。ハチは活動のピークは過ぎたので次回にして、毒蛇に咬まれ無いのが一番だが、必要以上に恐れることは無いと言うことです。

おやじこと浜松 光

ガイド:浜松 光(はままつ ひかる)

かつて、かの文豪(故)開高健氏にワームの達人とまで言わせた、スポーツワールドご意見番。紀伊半島のゲームフィッシングに精通し、熊野川のノボリ&シーバスガイドと熊野灘のソルトウォーターフィッシングガイドを担当する。また熊野古道語り部ガイドとしても活動し、総合的なアウトドア活動を皆様にプロデュースしている。

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